僕は今、ひとつの挑戦をしようとしてます。今はまだ準備段階に過ぎないけど、その挑戦はすぐおとずれます。
口だけは達者なことを言い続けてきたけど、正直、のらりくらりとやってきてしまったのもあるかもしれません。色々と学びながらの20代後半だったけど、これ!っていうものにガムシャラに挑んでくることができなかったし、その対象がよく分からなかった。
旅は自分に多くのものを与えてくれたし、英語も多少は頑張ってみたりもしました。そこからガッと次の一歩、次の一歩って迷わず進めれば良かったんですが、悩みながらこうかな?って思うものに進みつつも、でもチンタラ走ってる感。
けど、自分の大事なものが見え、それを守る意味でも、本気で取り組んでいかなきゃいけないし、今、この20代のうちに成長しないと、きっと30代になった時に苦しくなるんじゃないかなって思っています。
だから僕は挑戦したい。
僕の選ぶ選択が合っているか間違っているかなんてのはまだ分からないけど、死ぬ気でやらないと文字通り食っていけなくなると思うし、どこかで立ち止まるから失敗になるのであって、成功と呼べるまで突き進めばそれはいずれ正解になると思う。
そしてその正解を作るためには努力が必要。
でもリミットはあって、だから期限内に絶対に成果を出せるように取り組んでいくつもりです。
人が挑戦する時って、批判も多いし、身近にいる人ならある程度分かってくれるけど、表面だけみると大丈夫かよ、、って思われることも多いと思う。
20代終わりにもなって・・
せっかく就職もできて色々とお世話になってきたのに・・
もう家庭だってあるのに今さら無職になるとか・・
今回だけじゃないです。
僕も昔、その業界の中では、すごいね、いい会社入れたね、勝ち組、安定だね、なんて言葉をもらえるような大手に所属していました。
でも僕はそこを辞めて、自分の好きなことを求めて、親とか上司とか周りの期待に反し、自分の人生を優先しました。
そして今も、より「自分らしく」生きられる環境を求めて、自分のことを優先して動こうとしています。
それを側からみた人がいたら、批判する人ももしかしたらいると思います。
恵まれたことに、今身近にいる人は応援してくれる人が多くいて、前向きに頑張ろう!って迷わずいられるんですが、よく思わない人もいるかもしれません。
でも自分の大事なものを失わないように、周りの期待に目を向けるんじゃなくて、自分に一生懸命になろうと思う。
「結果」を出さないと誰も認めてくれません。
もしかしたら、以前までいた会社の人たちと今出会ったら、「ほらみろ、大人しく大手の看板背負っておけばお金に困らず安泰だったのに」とか言われるかもしれません。
でも僕は今、もらえるお金は以前よりは少ないかもしれないけど、昔より豊かで人間らしい生活を送れていて、確実に幸せな人生を歩めていると言えます。でも、そういう人にいくらそんな主張をしたってたぶん説得力はなくて、
手っ取り早く黙らすには、その当時より分かりやすい数字で結果を出すしかないんだと思ってきました。
特に今現在で批判されたとかじゃないですよ。当時は少し批判の声がありましたが。
結局、良き理解者である友人やパートナーに対してだとしても、分かりやすい「結果」を出すことでしか認めてもらうことは難しいのかなぁって。
でもその承認欲求があるからこそ、チャレンジしていこう、チャレンジに対して絶対に成し遂げてやろうって思えるんだと思う。
だから僕は結果を求めたい。
ブログはオワコンみたい声もあるけれども、そんな簡単にはうまくいかないとは分かっていますが、1年くらいさ、挑戦してみてもいいじゃん。
それでダメならまた次の選択肢がないわけでもないし。
そんな状態だからこそ、挑戦してきた人の声は響きますよね。
『新・魔法のコンパス』
キングコング西野さんの新書を読みました。
ここに書いてあるのは、
「お金とは何なのか」
「集客で大事なこと」
「ファンを獲得するための行動とは」
なんですが、これらのことが気になる人は、ぜひ読んでみるといいと思います。
シンプルだけど本質を語っていて、そしてキンコン西野さんが実際に歩んできて出してきた結果があるからこそ説得力もあります。
1時間程度で読めてしまう量ですが、大事なことがたくさん詰まっている良書です。
本の内容は「お金」と「広告」「ファン」の話ですが、最後に記載されている『夢を追いかけているキミへ』のメッセージは、挑戦している人、しようとしている人に向けた一文です。
挑戦する全ての人にぜひ読んでほしい。
きっと心動かされると思いますよ。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
最後に、本の中で僕が一番好きな箇所を紹介します。
平成30年度の近畿大学の卒業式で、キンコン西野さんがゲストスピーカーとしてスピーチした時の言葉です。
YouTubeにもアップされているので、文章より動画がいい人はそちらを観て下さい。
想像して下さい。
僕たちはこの瞬間に未来を変えることはできません。
そうでしょう?「10年後の未来を、今、この瞬間に変えてみてください」と言われても、ちょっと難しい。
でも、ボクたちは過去を変えることはできる。
たとえば、卒業式の登場に失敗した過去だったり、
たとえば、好感度が低い過去だったり、
たとえば、アホな相方を持ってしまった過去だったり、
たとえば、友達と一緒に恥をかいてしまった過去だったり。そういった過去を、たとえばボクの場合ならネタにしてしまえば、あのネガティブだった過去が俄然、輝き出すわけです。
「登場に失敗して良かったな」と思えるし、
「嫌われていて良かったな」と思えるし、
「相方がバカで良かったな」と思えるし、
「友達と一緒に恥をかいて良かったな」と思える。ボクたちは今この瞬間に未来を変えることはできないけれど、過去を変えることはできる。
これから皆さんは社会に出ます。様々な挑戦の末、最高の仲間に出会えることもあるでしょうし、
最高のパートナーに巡り会えることもあるでしょうし、
最高の景色に立ち会うこともあるでしょう。
一方で、
涙する夜もあるし、
挫折もあるし、
傷を背負うし、
謂れのないバッシングを浴びることもあるでしょう。挑戦には、そういったネガティブな結果は必ずついて回ります。
でも、大丈夫。
そういったネガティブな結果は、まもなく過去になり、
そして僕らは過去を変えることができる。
失敗した瞬間に止めてしまうから失敗が存在するわけで、
失敗を受け入れて、
過去をアップデートし、
試行錯誤を繰り返して、
成功に辿りついた時、
あの日の失敗が必要であったことを僕らは知ります。
つまり、理論上、この世界に失敗なんて存在しないわけです。
このことを受けて、ボクから皆さんに贈りたい言葉は一つだけです。
挑戦してください。
小さな挑戦から、世界中に鼻で笑われてしまうような挑戦まで。
皆さんにはたくさんの時間があるので、たくさん挑戦してください。
一応、絵本作家もやっているので、最後は絵本の話でまとめます。
今、『チックタック 〜約束の時計台〜』という絵本を作っています。時計を舞台にした物語です。
時計の針って面白くて、長針と短針が約1時間ごとに重なるんです。
1時5分頃に重なって、2時10分頃に重なって・・・毎時重なるんですけど、でも、11時台だけは重ならないんです。
短針が逃げ切っちゃう。
二つの針が再び重なるのは12時。
鐘が鳴る時です。
鐘が鳴る前は、報われない時間があります。
鐘が鳴る前は、見向きもされない時間があります。
ボクにもありましたし、皆さんにも必ずあります。
人生における11時台が。
でも大丈夫。
時計の針は必ず重なるから。だから、挑戦してください。
応援しています。頑張ってください。
ボクは、少し先で待っています。
いつか一緒にお酒を呑みましょう。
卒業生の皆様、御家族の皆様。
本日は、本当におめでとうございます。
キングコング西野亮廣でした。
動画はこちら。(12分経過頃に本題の話が始まります)
合わせて読みたい
コメントを残す