今、20代の人。
「老後にちゃんと年金もらえるんかな・・・」
と不安に、もしくは当てにしていない人は多いはず…!!僕も昔から感じています。
年金制度は無くなりはしないと言われているけど、もらえる金額はどんどん低くなると言われていたり、そもそも20代からしたらそんな遠い先の話、大丈夫だよ〜とか言われても信用できないですよね。。
「iDeCo(イデコ)」という制度を検討してみた
ということで最近いろいろとお金の勉強をしている僕も、今回「個人型確定拠出年金(iDeCo)」というものを知り、詳しく調べながら申し込みを検討していました。
サラリーマンに戻った僕も、日々給与から税金が引かれる金額を見て「う〜む、、」と思っていたので、色々調べてみたんですが、
結論から言うと、僕は一度はiDeCoの申し込みを検討しました(会社に提出する所までした)が一旦、再検討・保留ということにしました。その理由は後ほど説明しますが、
ただ!
20代という若い人ほど、ぜひ「iDeCo(イデコ)」という制度の活用を検討してみるといいと思います。
節税もできる、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」とは?
個人型確定拠出年金とは、公的ではなく「自分が任意で加入するかどうかを決められる」私的年金のこと。
iDeCoは、国が創設した個人型年金制度です。
例えば毎月決まった金額(5,000円から)を60歳まで積立てて、
節税しながら老後に備える公的制度です。
正式名称は個人型確定拠出年金(愛称:iDeCo(イデコ))といいます。引用:楽天証券イデコ公式サイト
国が定めている「国民年金」とは別で、個々が申し込みをして、自分が決めた金額を毎月積み立てて老後にそれを受け取るという仕組みになってます。
この制度は国が創設したものなので、実はいろいろとメリットがあります。
確定拠出年金は、普通の年金と何が違うのか?
「確定拠出年金」と聞くとなんだか難しい漢字ですが、簡単に言うと「自分で積み立てられる年金」のこと。
普通の公的年金は国から支給されるものですが、今後これがどうなるかわからないからここにばかり頼っているわけにはいかないということで、自分のペースで,自分の将来のために,自分自身で積み立てられるものが、この確定拠出年金になります。
iDeCo(イデコ)の最大のメリットとは
検討するのにはメリットがあるからですが、個人的に感じるイデコのメリットは以下の3つかなと。
1. 所得税・住民税が減税される
僕が感じたイデコを始める理由となる最大のメリットは、所得税・住民税が減税される点だと思います。
毎月の給与明細を見ると、支給額から結構税金が引かれてるんですよね〜。もちろん納めなきゃいけないものは納める必要がありますが、もしその税金を公的に減らせるんなら?
月々の節税額は大した金額ではなくても、年間通して、生涯を通してみたら結構な節税額になります。
楽天証券イデコ公式サイトより引用
会社員、フリーランス、自営業などの働き方によって掛け金のMAX値が違うんですが、
サラリーマンの場合、ほかに企業年金があるなら毎月1万2000円、企業年金がないなら毎月2万3000円まで拠出できます。公務員は毎月1万2000円です。
月1万2000円の拠出枠があったにもかかわらず、20代で「iDeCo」に加入しなかった人は「月1万2000円×12ヵ月×10年×税率20%」=28.8万円の税金を20代の10年間で「払いすぎ」てしまったことになります。
もし月2.3万円の拠出枠がある人なら、「月2万3000円×12ヵ月×10年×税率20%」=55.2万円もの税金を10年間で「払いすぎ」てしまったことになるわけです
月単位でみたらまぁまぁの節税でも、これが10年間とか続いたらかなりの差額になりますよね。
2. やり方によっては元本のお金は増やすこともできる
公的年金と大きく違うところですが、イデコは金融商品的な側面があるのでやり方によって若いうちはリスクをとって資産を増やすこともできます。
特に20代など若いうちから運用しておくと長期的な投資としての運用益が期待できそう。
さらには、通常の資産運用では、運用益に対して課税されるんですが、イデコで得た利益は非課税!なのです。
優遇されてますね!
3. 自分のペースで積み立てられる
「自分のペースで、好きな金額で積み立てられる」という活用の自由度が高い点もメリットだと思います。
最低金額は5000円から積み立てられるので、無理なくできるし融通が効きます。
また、仮に積立がきつくなったり、仕事を辞めてしまったなんて人も、途中で金額の変更もできるし、一時的に停止・その後再開することもできるので、今後の継続的な積立に不安を持っている人も始めやすい制度になっています。
20代サラリーマンはiDeCoを始めた方がいいのか?
基本的に早く始めた人ほど損しない制度がiDeCoです。
20代という早い段階で始めると、長期間投資できることによる複利効果も加わってきます。
そのメリットを比較したわかりやすい記事があったので引用して紹介すると、
実際に、20代、30代、40代とそれぞれの年代で始めた場合と比べて、どれくらいのメリットがあるかをシミュレーションした表がこちらです。
※シミュレーション条件
・年間利回りは4%と想定、口座手数料は考慮しない
・60歳まで年収500万円(非現実的ですがシミュレーション上、固定します)僕はこのシミュレーションをした瞬間に「今すぐ絶対やろう」と思いました。
25歳でiDeCoを始めた場合の運用益は1,110万円なので、
35歳で始める場合の運用益484万円に比べて2.3倍の運用益が出ます。
さらに45歳の運用益150万円と比べた場合は、7.4倍の運用益が出ます。
また、所得控除による節税額もバカになりません。
25歳でiDeCoを始めた人は、45歳で始めた人と比べて、
60歳までの所得税の合計が110万円も節税できます。
これは年収500万円で想定してますが、年収がもっと増えると節税額も増えていきます。
これだけの運用益、節税額を見ると、やはり20代という早い段階でiDeCoを活用すると、後々大きくメリットを生み出すことが分かりますね!
それでも僕がiDeCoの申し込みを踏みとどまった理由
ここまでの流れなら、イデコの申し込みをすると思います。実際に僕も証券口座を開いて資料請求して、会社に書類を一度は提出しました。
しかし、、、
やはりイデコのデメリットを考えると、「ホントにいいのか・・?」と思ってしまったので、一度保留ということで会社から資料を返してもらいました。
iDeCoのデメリット
20代で早くから始めるメリットはでかいのですが、引っかかってくる最大のデメリットとしては「60歳まで掛け金を引き出せない」ことです。
iDeCoの制度の目的自体が「老後資金の形成」つまり個人の「年金」なので、大前提の話ではあるけれど、「60歳まで完全に使えなくなるのかー、、、」と考えたら、一歩踏みとどまってしまいました。
税金対策できる、資産運用できる、というメリットは魅力的なんですが、その積み立てたお金が60歳まで完全に使えないとなると、今後長い生涯でお金が必要になってくる時は多々あるだろうし、
節税はできるけど、このデメリットはデカいかなーと。
また、社会人になったばかりで年収が低くかったり、資産形成に回す余裕のないという人は、iDeCoはまだ始めない方がいいかもしれません。逆にめっちゃ稼いでいるけど、お金管理があまり得意でないという人はどんどん活用していったらいいのかなと。
まずは、自分の状況や性格を把握して、iDeCo活用を検討したらいいと思います!
iDeCoの口座開設申し込みしたい人は
再検討状態の僕ですが、一度はやってみようかとイデコの口座開設はしてみたので、簡単に紹介します。
ちなみにイデコを始めるには、証券会社での口座開設が必要です。
大手ならSBI証券、大和証券などもありますが、楽天ヘビーユーザーに変わりつつある僕は、「楽天証券」を選ぶことにしました。
▼楽天証券の特徴
- 運営管理手数料が無料
- 今後証券資産などができたときにも一括管理ができる
▼楽天証券に向いている人
- 楽天ですでに買い物をよくしている人
- これを機に楽天経済圏への移行を図っている人
- 将来の年金受け取りは柔軟なほうがいいと思う人
楽天証券が他のネット証券と違うのは、やはり「楽天経済圏」の存在です。
すでに楽天ユーザーであれば、そこに楽天証券を加えることでより一層ポイントも貯まりやすくなり、また管理もラクです。あるいは、これからいろいろなサービスを楽天に固めようとしているのであれば、楽天証券からスタートするのもいいですね。
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何も知らずに生きている人が一番怖い
メリット・デメリットを把握した上で「自分にはまだ必要ない」と考える人は問題ありません。
ただ、「なんとなく面倒くさそう」「40年も50年の先の話なんてされても」と考えようとしない人が一番あぶないのではないかと思います。将来について漠然とした考えしか持っていない人はこれを機会に考えてみた方が良いと思う。
一度、選択肢を増やしてみて、それでも違うかなと思って選ばないのならいいと思います。僕もそうです。
でも、知っている上で選ばないのと、知らないまま選べないのは天と地の差があると思います。
年金制度は破綻しないだろうけど、もし公的な年金が制度改革によって受け取れる金額が減ったりしたら・・・?
そうなったときに頼れるのは、自分しかいない。
今のうちからお金の知識をつけて、国や制度に振り回されない経済基盤ができたら、将来もかなり余裕をもって生活できそうですよね。
こういう制度もなかなか知る機会がないと「なんか難しそう」「めんどくさそう」と思ってとっつきにくいのですが、20代30代の人たちにもぜひ知ってほしい制度です。
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