わざわざ記事として書くべきか悩みましたが、やっぱり自分の気持ちを言葉にしたいと思ったので、書くことにしました。
すでに数日経っているし後日には地震のニュースもあったので、すでに過去のイチ事件としか記憶に残っていない人も多いかもしれませんが、特に旅業界では衝撃的な事件が起きてしまいました。
コロンビアの都市メデジンという場所で、世界中を旅していた大学生バックパッカーが殺されてしまった件です。
ニュースの話では、
19日、市内の住宅街を電子機器を持って歩いていたところ、後ろから来た男が電子機器を奪って逃げたため、男を追いかけて捕まえた際、もみ合いとなったあと、男に銃で撃たれ、死亡したということです。
まだ22歳だったようです。
非常に残念な事件です….
同じように世界を旅していた僕にとっては、とても他人事には感じられませんでした。
おそらく今旅している人や、過去に旅していた人にとっても、信じられない話だと思います。
この事件の起こった場所、メデジンという街なんですが、
僕は以前、この場所を大絶賛する記事を書きました。読んでもらえれば分かります。
僕は実際にここを訪れ、数日間を過ごし、その感想を記事として言葉に残しました。
後日、この記事について意見をいただくことがありました。
短期旅行者には分からない危険なことがたくさんある。実際に人が殺される事件も起きている。と。
もちろんそれは分かっているつもりです。
世界には危険なことがたくさんある。殺人レベルの犯罪がいたるところで何度も起きています。
メデジンという場所も例外ではない。
だけど・・・という気持ちが僕にはあり、
また別の記事として言葉にすることにしました。 世界を旅することは危険なことなのか。
世界には危険なことがたくさんある。けど、ぜひ世界に出て色んなことを経験してほしい。
そして危険を伴う旅のリスクは各々で回避していかなければならない。
そんな内容です。
今回亡くなってしまった彼は、犯人を追いかけてしまった。
それはリスク回避を怠ってしまったということ。
だから悪いのは彼か?
僕はそんなことを言いたいんじゃないです。
なんで犯人を追いかけるなんて危険な行為をしてしまったのか?
そう疑問に思う人が多いかもしれないけど、
実際に自分が同じ状況になったらどうなるか分かりません。
仮に僕が同じ状況にいたら、もしかしたら同じように犯人を追いかけてしまっていたかもしれません。
なぜなら、長期的に海外を旅していると、感覚が麻痺してくるものがあると思うから。
治安の悪い場所でも「案外大丈夫だった」という経験が積み重なり、
最初は本当に気をつけていたけれど、気が付かない内に気が緩みがちになる。
「気を付ける」のレベルがだんだんと下がってくる。
僕自身もそれは何度も感じました。
インドで強盗にあった時も、パソコンカメラを盗られた時も。
振り返ると、なんであんなに不注意だったんだろう。と、自分でも信じられないくらいです。
本来なら海外で犯人を追いかけるなんていう危険な行為はありえないと思っていても、
長期的に海外に出ている人にとっては誰にでも起こりうる現象だと思う。
だからやっぱり旅をするのは危険なのか。感覚が麻痺するという点も含めて。
そういう結論に至ってしまうかもしれませんが、
それでもやっぱり僕はそんなことは思いません。
僕がぜひ訪れてほしい場所と言った場所で今回殺人事件が起きました。
とても残念で、とても悲しいです。
でも僕は前言撤回したくありません。
悪いのはその街なのか?
悪いのは旅なのか?
悪いのはバックパッカーという存在なのか?
そうじゃないです。
そんな簡単に悪いと考えてほしくないんです。
僕は旅が好きで、色んな所に行きたい、色んな経験をしたいと思って世界を旅することにしました。
1年旅をして、何にも変えられない素晴らしい経験をすることが出来ました。
その気持ちは変わらないし、これからまた海外に出ようとしている気持ちは変わらない。
今回の事件で亡くなった彼も、同じような思いで世界を旅していたはずです。
同じようにたくさんの経験をしてきたはずです。
きっと、無事に日本に帰ってこれていたら、同じように「世界を旅してきて良かった」
って言うと思う。
僕の勝手な願望でしかないけど、
今回のような結果になってしまったことで、旅に出るべきじゃなかったと後悔しているかもしれないけど、
それでも僕は、世界は危険だから旅に出るべきじゃないなんて、
旅は良くないことだなんて言いたくない。
メデジンという場所が、一言で危ない場所だなんて片付けたくない。
世界中のたくさんの場所へ行き、色んな人と出会い、様々な経験をし、感じたことのない感情を知る。
旅がたくさんのことを僕にもたらしてくれていると思っています。
もし、これから旅に出ようと思っていた人や、
周りの友人や親に、世界は危ないから出るべきじゃないと言われてしまっている人がいたら、
簡単には決めつけないでほしい。
考えなおすことは必要かもしれないけど、
無理やり自分の気持ちを抑えこんで、やりたいと思っていることを止めてしまう。
そんなことになることの方が僕は悲しいし、残念なことはない。
世界には危険なことがたくさんある。
感覚が麻痺して自分が思っている以上にリスクが回避できない恐れもある。
それでも、どうか危険を避ける選択をして、
都度、自分の行動を振り返って、周りの声に耳を傾けて情報を調べて、
世界に飛び出してほしいって思う。
そして生きて帰ってきてほしいと願う。
僕自身も、今回の件で再認識させられました。
「何が何でも生きて帰ってこなければいけない」
自分だけの命じゃない。
心配する家族や友人たちがいる。
知らない人だって、こうやって自分のことのように考える。
生きて帰ることが、世界を旅するって決めた人の一番の義務。
自分が選択したことへの責任。
だと僕は思います。
今回の事件は本当に残念なことですが、これを機に多くの人が自分を見つめ直し、安全に旅をしてくれる人が増えることを願います。
そして世の中がもう少しでいいから平和になることを願います。
最後になりましたが、今回亡くなった方のご冥福をお祈り致します。
相変わらず誰も触れない題材を書きますね。笑
キューバの次はコロンビアなので再度気を引き締めたいと思います。
メデジンで日本人が殺された、じゃあ危険な場所、世界は危険って思う事には俺も反対です。梅田で人が殺されようと大阪人は梅田を危険だから行かない!とは思いませんよね。
イメージ先行って恐いですよね。
ちゃんと見て聞いて感じてどうだったかブログあげますねー。
日本でもお気をつけて!
そう?笑
ブログは自己表現の場ですからね。書きたいことは書きますよ。
キューバやコロンビアの体験記楽しみにしていますねー!
なんにせよ気をつけて!僕らは”持っている”側の人間なのでなおさら(笑
僕も気をつけまーす!