前回からの続き。(前回の記事はこちら。)
ジュンさん宅に着いたのは朝9時頃だった(たぶん)ため、簡単な朝食をいただき、作業に移った。
まずは家の敷地の、ど真ん中に積んである砂利の移動。
ジュンさんの奥さんの妹さんの彼氏もここに手伝いに来ているらしく、僕とハナテさんとその彼氏さんと3人でスコップと一輪車を使って、敷地の端へ移動していく。
結構ハード・・・
明日の筋肉痛が怖いわ。。
あとはほぼ毎日の作業で、近くの川まで水汲み。
川の水だけど、この水で、洗濯・トイレ・シャワー、食器洗い、全ての生活水に使います。
町に水が通ってないわけではないが、この場所に水を通すにはお金が必要らしい。
もちろん、本来なら水を通すのにお金なんかいらない。震災の影響だから政府が責任をもって行う必要がある。だけど、
ジュンさんに至ってはお金が必要。
そのお金というのは賄賂。つまり日本人というお金を持っているだろうと外国人扱いされ、差別を受けるらしい。
この震災を利用してお金をせびる腐った政府が存在する。
中・後進国の政府はだいたい腐ってるけど(先進国も他人事ではないけども、、)
この状況でそんなことするか。
そういうこともここに来て初めて分かった。
あっという間に午前中も終わり、昼ご飯を頂くことに。
ボランティアで働く代わりに、ご飯と宿の提供をしてもらえた。
そんなことは考えてなかったけど、すごいありがたい。
蚊帳無しだと蚊が多すぎて寝れないくらいらしい。
完全に海辺の砂浜の上で寝ることを想像していたから、贅沢すぎる環境。
おかげで毎日寝すぎるくらい熟睡できた。
また、敷地の囲いがまだ途中で、人が好き勝手入りたい放題の状態だったので、加工した竹で敷地の囲い作り。
そんなことをしている内にジュンさんからお声が。
「これからサーフィンしてくるよー!行くー???」
実は到着した時にも話を聞いてはいて、ジュンさんは超が付くほど大のサーフィン好き。
このカノアという町に定住し始めたのも、実はこの町の海がサーフィンに適した海で、毎日サーフィンができるかららしい。
サーフィンの魅力に憑りつかれて、毎日サーフィンができる生活を夢に持ち、本当にそういう生活を始めちゃった人(笑)
カノアに住み始めて10年。これまで震災の時期を除き1日もサーフィンを欠かすことはなかったらしい。
好きというかもう趣味を超えてプロの領域。
震災当時はサーフィンどころでは無くなり、気持ちもかなり沈んでしまっていたが、サーフィンを再開したら元気になったとか(笑)
カノアという町は、エクアドルの北西部海岸沿いにある町。
「エクアドル カノア」
で調べると、
出てくる出てくる!サーフィンの話やジュンさんの名前も!
こんな記事も↓↓↓
サーフィン初心者の僕が、世界一周中に訪れた中から厳選!イケてるサーフポイント4選
全然知らなかったけど、サーフィン業界じゃ多少名は通ってるらしい。
そしてジュンさんもここでの仕事の一部として、サーフボードのレンタルショップもやっていて、
今は震災の影響で、営業はストップしてしまっているけど、僕らにサーフボードを貸してくれました。
しかもタダで!どんだけ懐広いんだ。
そんなサーフィン初心者には持って来いの場所。
実はここにそのサーフィンをやりに来ている日本人旅行者がいた。(笑)
ケンゴくんという子で、大学を休学して中南米を旅している最中らしい。そしてこのカノアがサーフィンスポットと聞いてやってきた若者。
ちなみに休学中の大学は東大だって。思わず聞き直しちゃったよ。なんで東大生が休学して旅してサーフィンしとんのw
まあ、そういうの大好きなんだけどね。
彼もここでのサーフィンが初めてらしく、今日で3日目。
そんなケンゴくんに混じって、僕とハナテさんもサーフィンに初チャレンジ!
今までサーフィンに一切興味無かったけど、まさかこんな所でサーファーデビューすることになるとは。。
ホントに縁って不思議だわ。
まあ本来の目的はボランティアなんだけどねw
でもジュンさんも、一緒にサーフィンやってくれる人がいて嬉しそうだった気がする。
到着したその日も、ご飯食べる時も、2日目も3日目もサーフィンの話がほとんどで(笑)
でもサーフィンの話をしている時がジュンさんは一番楽しそうにしてた。
本当に心からサーフィンを愛しているんだなぁ。
というわけで、僕もさっそくの初サーフィン。
あの水着にサーフボードを持って歩く姿。
そんな自分全然想像できんわ!けど、そんな日が来てしまったw
冷たい海にボードと一緒に飛び込んでいく。
だんだん大きくなってくる波を越して、沖のほうに向かう。
初心者は足が着く場所でチャレンジするのがいいとのこと。
ある程度深いところまで来たら、チャンスを伺う。
割とでかい波が襲うようにこちらに向かってくる。
その波に合わせてサーフボードに乗っかり、波から逃げるようにパドリングする。※手で漕ぐこと。
一生懸命漕いでいる所に波が追いつき、
その波に押されるように「サーーーーッ!!」と進む。
「・・・なにこれ!!面白っ!!!」
今はまだボードに乗っかってるだけやけど、これを立って波に乗れたら絶対もっと気持ちいい!
サーフィンの面白さを早くも感じ始め、時間を忘れて夢中になっていた。
波にきれいに押してもらえる時もあれば、ボードごと波に飲まれて海中で体が何回転もして溺れそうになる時も。
立とうとしても波にボードが飲まれ自分も転覆。
ボードに体を乗せる重心も大事みたいで、後ろ過ぎても波が覆いかぶさってしまい、前過ぎてもボードがひっくり返ってしまう。
うーん、難しい。。。
時間がだいぶ遅くなり、波も大きくなりすぎて沖のほうにすら行けなくなり、本日は終了。
これは何としてでもここに滞在している間に立ちたい!!
ジュンさん宅に戻り、夕ご飯を食べながらジュンさんとサーフィンの話で盛り上がっていた。
サーフィンの面白さと難しさ。立つためのコツなどなど。
ハナテさんともあーでもないこーでもないと、なんだか二人とも夢中になっている。
そしてそれ以上にジュンさんのサーフィンに対する熱意がすごいw
朝から力仕事をし、3時頃から全力でサーフィンし、気づけば体の疲労がやばい。
夜行バスからのこれで、ベットに横になったら一瞬で眠りに落ちた。
明日はきっと筋肉痛・・・
こーしてボランティア(サーフィン)初日目が終わった。(笑)
(=サーファーデビュー記念日w)
(次回に続く)
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