こんにちは、ゆうや(@sanktuali)です。
「新卒で大手企業かベンチャー企業、どっちがいいんだろう」
「大手とベンチャーのメリット・デメリットは何か?」
今回はこういった疑問に、僕の経験を元に答えていきたいと思います。
僕は新卒で、業界内では5本指に入る大手企業に入社し、4年間勤務後に自主退職。留学や海外放浪を経て、(当時)創業1年のいわゆるベンチャー企業へ再就職しました。
先日こんなツイートをしていました。
【大手企業で出来たこと】
・超大型物件に携わる
・社内の何百人の仕事を見れた
・それなりの給与と福利厚生の恩恵受ける
・超長時間労働【ベンチャー企業で出来ていること】
・会社の組織作り
・会社の方針決め
・採用、面接
・新規事業の提案
・マネジメント
・社長と議論結論:どちらも良い!!
— ゆうや@新婚生活開始 (@sanktuali) 2019年2月22日
本記事では、
☑️「大手」 VS 「ベンチャー」どちらがいいのか
☑️ 実際に働いてみて感じた「大手」「ベンチャー」の違いは?
☑️ それぞれのメリット・デメリット
について僕の体験談を交えて述べたいと思います。
大手 vs ベンチャー という疑問は愚問
「大手」がいいのか、「ベンチャー」がいいのか。
まずこの点について結論から言うと、
「業界、会社、そして人」によって良し悪しがだいぶ変わってくるので、一概には比較できないです。
この疑問がそもそもおかしいんですよね。
その人の求めるものによって得られるメリット・デメリットが変わると思うので、自分の求めているもの・大事にしていきたいものをはっきりさせてから選ぶと良いと思います。
例えば、、、
- 住む場所
- 取り組む仕事内容
- 家庭を持つかどうか
- プライベートを優先させたいかどうか
- 存在意義をどこに感じるか
- どういう人生を歩みたいか
- 何を幸せと感じるのか
といった本当に様々な要因によって、どういった会社が自分に適切か変わってしまいます。
そして、そもそも大手がいいからといってすんなり大手に入れるわけでもないですし。
結局は自分自身が「どう生きたいか?」に集約されてきます。なので、まずは自分の求めるもの、大事にする基準を明確にさせるといいと思います。
ただ、僕自身、新卒で大手に入社し、そして現在ベンチャーで1年働いてみて感じた、それぞれのメリット・デメリットがあるので、簡単に紹介します。
自分がどの部分にメリットを感じ、どのデメリットを自分にとってのデメリットと受け取るのか、一度考えてみる必要があると思います。
※会社によって同じ大手でも同じベンチャーでも、できることできないことが変わってくるので、”一般的にこんな感じ”、という目線でお話していきます。
大手のメリット・デメリット
メリット
- 社会的信用度が高い
- 福利厚生が充実している
- 会社に資金力がある
- 大規模プロジェクトに関われる(できるかどうかは別)
- 何百人という人と関わる
- 研修・教育がしっかりしている
- 昇給の階段数が多い
上から順にみていくと、
銀行に対してとか対他企業とか、社会的に信用度も認知度も高いのです。
例えばローンを組むのに審査は一切問題ないし、社外で名刺を渡した時に名刺に載っている社名だけで人として信用されます。親や知人にも、会社名だけで良かったね頑張ったねと高評価してもらます。
また、家賃を補助してもらえるとか、引っ越し代は全て会社負担だとか、育休制度が整っているとか、福利厚生面は強いですね。
僕の事例だと、
・家賃7割〜全額を会社が負担
・配属地域が変わったら手当て出る
・引っ越し代は会社負担
・資格取ったら手当て出る
・仕事で必要なものだったら筆記用具だろうとどんな細かいものでも出してもらえる
・職場の飲み会費用は会社(ただし半強制参加)
・低価格ランチが職場まで配達される
などがあったかな。
会社に資金力があるので、残業代もある程度保障される会社は多いし、〇〇億円という超大規模プロジェクトに関わるチャンスもあります。(ただ、希望したからといって関われるかどうか全く分からないです。)福利厚生をしっかり整えられるのも資本がちゃんとあるからですね。
新卒で入った場合は、社会人マナーなどの基本研修や業種ごとの研修・教育も指導員上司のもとしっかり行ってくれるので、安心感はあります。この辺は仕組みが整っているので手厚いですね。
大手といっても平社員の場合、同業種であれば中小企業とそこまで基本給与は変わらないことが多いです。ただ、出世するとそれなりに給与はアップしていき、その出世の階段数も登る人はめちゃめちゃ登れます。年収の上限値が高く、そして何年でどこまで辿り着けるか明確なので、能力がずば抜けて高い人にとってはモチベの源になるのかなと。
デメリット
- 希望職種が希望通りにはいかない
- 上司が選べない(多少の配属先変更は可能)
- 勤務地は会社の命令で決まる
- 成果が給与に反映されない
- 出世しないと意味がない
- その会社でしか活躍できなくなる
会社から与えてもらえるものが多い分、制約が多いのが大手のデメリットですね。
〇〇という仕事がしたくて入ったのに、全く異なる職種に配属されたりします。良い面ももちろんあるんですが、ジョブローテーションで会社の全ての職種を興味がなくても全て経験せざるを得なかったりします。
上司や勤務地も会社が全て決めるので、こちらからの選択の余地はかなり小さいです。人事と面談などして多少の考慮はあると思いますが。
ただ、本当に上司との関係がやばくて病むとかになったら、配属先を変えて対処するという選択も多くあるので、部署がたくさんあるというのは良い面であるとも言えます。大手だからこその逃げ道はたくさんあるのでやばくなる前に逃げましょう。
また、基本給与や昇給の基準はかなり明確に決まっているので、成果を出しても給与にはほとんど直結されませんね。5年、10年の積み重ねで昇給して給与アップという流れです。
昇給の段階もみんなで一斉にって感じになります。突出する人はもちろんいますが。
総じて、大手は「決まっている」ことが多いので、人によっては面白みを感じられないかもしれないですね。
そして「大手=安定」という方程式も徐々に崩れ始めてきているので、安心はできないです。
一方でベンチャー企業はどうでしょうか。
ベンチャーのメリット・デメリット
メリット
- 自分の努力や能力が評価されやすい
- 裁量権がある
- 会社の組織づくりに直接関われる
- 会社規模のマネジメントに関われる
直上の上司が評価付けてそれが人事に影響するという流れではなく、会社の中の1人の人間として直接見てもらえるので、人材が少ない中で仕事進めていくと自分の能力や努力が直結し、それが会社の成長となり、いずれ自分のスキル以上のチャンスや評価が舞い込んでくる可能性もあるでしょう。
またベンチャーとして一番大きいメリットが、会社の組織づくりに直接関われることだと感じます。
会社の中でまだまだ決まっていない事、制度化されていない事が多いので、自分たちで決めていくことが多いです。
僕もベンチャーに勤めることで、会社のビジョンを決まる、つまり会社の経営方針を決めるというめちゃめちゃ大切な場でも、直接打ち合わせに参加して一緒に決めていくという貴重な経験もしました。
また、ベンチャーも人材確保のために、日々採用や面接を進めていきます。その採用に直接関われるのもベンチャーならではですね。
大手だと人事が全て行っていくので関わることがあるのはごく一部の人のみですが、ベンチャーなら希望すれば採用面接も自ら関わることが出来る場合があるし、裁量権もそれなりにあります。
多くの人が働いていない分、必然的に一人一人の人材としての存在が大きいのがベンチャーですね。
その人の性格や良し悪しなどが会社に直結しやすく、やりがいを感じやすいのだと思います。
デメリット
- ハードワークになる可能性がある
- 失業のリスクが高い
- 社内制度が整っていない場合がある
- 社会的信用度は低め
一方で従業員が少ないということは、一人一人の活躍の重要度や責任が高く、自ら積極的に動く主体性を求められるうえ、ハードワークになる可能性もあります。
会社である以上法律が働くので、病むほど働かざるを得なくなることは少ないですが、積極的に動いていかないと会社を存続させていけません。会社が大きくならなければ昇給も給与アップも狙えませんね。
ベンチャー企業の中で、95%が10年以内に倒産するという統計もあり、失業のリスクは大手よりも高いのは確かです。
メリットで挙げた制度が整っていない点は、研修などの教育体制や充実した福利厚生を望むことが難しいというデメリットでもあります。むしろ自分たちで体制を整えていくのが必須です。
ただ、これらの点は、会社によってはしっかりと基準を明確にしている場合もありますし問題ないかもしれません。
就職活動をするのであれば、そういった面でも内部状況を把握しておくといいかもですね。
会社を”選べる人材”、会社から”選ばれる人材”になろう
大手とベンチャーで働く良し悪しはそれぞれあると思いますが、それぞれのメリットをどう受け取るか、それぞれのデメリットをどう回避、もしくはうまく利用するか、その人の受け取り方や使い方で全然変わってきます。
大事なのは、どのサイズの会社で働くかとか、会社に負んぶに抱っこ精神でいることではなく、どこの会社でも働ける人材になることです。
就職先で迷う人もいますが、求めるべきは会社ではなく自分自身で、「他社からも欲しがられる人材になること」が大事。
そうすれば、会社でもたぶん居心地が良くなりますし、会社が微妙なら年収アップを狙いつつ他社に転職するだけです。
こういった人材を目指すために今の環境を活かし、日々勉強に取り組み、コツコツと積み上げていくことが大切かなと思います。
そしていつまでもその会社に頼っていくのではなく、自分で生きていける力をつけていく。それが本当の意味での安定に繋がっていくはずです。
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