『今日1日,日本の為に何をしたか』日本人の為にムンバイで不動産業を営む日本人、坪和寛久さんにインタビュー。



2016年2月27日、インド・ムンバイ。

 
僕の中では苦い思い出の残るムンバイ。反面、良き思い出も残るムンバイ。
目まぐるしい発展を遂げているインドの大都市ムンバイには、命の恩人とも言える人がいます。
それは、昏睡強盗に遭った僕を助けてくださった「坪和寛久」さん。(その時の記事はこちら。
 
そんな命の恩人である坪和さんですが、今回は海外で働く日本人ということでインタビューをさせていただきました。
ムンバイに来てもう3年になるという坪和さんですが、どういった経緯でここで働いているのか、どんな想いを持って事業に取り組んでいるのか。
インタビューさせて頂いたので記事にしてまとめてみました。

 坪和寛久さんのプロフィール

坪和寛久(31)
1984年生まれ、茨城県出身。
大学卒業後、福祉業界と出版業界で働いていたが、2013年ムンバイへ思い切って移住。
現地不動産会社でムンバイ在住の日本人向けの不動産業に携わり、現在は「alamiko solutions」でインド人経営者と共に「より良いサービス」をモットーに、不動産業・日本食販売などの事業に携わる

 

きっかけ

ムンバイへ来たきっかけと今の事業を始めたきっかけを教えて下さい。
 
昔ある人に「お前は今日一日、日本の為に何をしたか?」って聞かれたのが最初のきっかけです。でもその時は何も答えられなかったんです。
 
海外で働きたいって思っていたし、その言葉が胸に刺さってて「いつか日本の為になる何かをやってやろう」という気持ちがあって、、
ちょうどその時期にインド・ムンバイで一緒に仕事しないかって誘われました。
そこに住む日本人の為に不動産を紹介したりする業務だったんだけど、「まさに今自分がやりたいことだ」って思って、
当時働いていた会社を全部辞めて、2週間後にはVISAを取得してました。

それで、その会社で日本人の方々を相手に不動産業を行っているんだけど、あまりいいサービスではなかったんです。
役には立っているけど、「もっといいサービスがあるはずだ。日本人の為により良いサービスを提供したい」と思ってた時に、ムンバイで同じ志を持つ人に出会って
「じゃあ私達が日本人の為にいいサービスを提供していきましょう!」と、一緒に仕事することになりました。
 

事業内容

では、現在行っている事業内容を教えてもらえますか?
 
一つは今までの業務と同じで『日本人向けの不動産』
ムンバイには約700人の日本人が住んでいて、その人たちに住む場所を提供すること。
ムンバイは他の地域より物価が高く、事務所を構えるにしてもお金がかかるため、ハードルが高かったんです。
そこをより安く、簡単に、短い期間から入れる。という場所を提供、または相談先になることが私達の役割。
また、長期出張で来た人が泊まれるようなアパートメントサービスなど。
 
それから今はまだ準備中なんですが、『日本食の輸入と販売』
インターネットを使って日本食を気軽に買えるシステムを提供すること。
今は日本食レストランも増えているので、そこを対象にした日本米や食材の提供も需要があると思います。
ネット販売にすることで、どんな人が買っているのかデータとして情報収集もできる。
世代や性別、どんな食品に需要があるのか。顧客がどんな商品を求めているのかが分かってくるので、ニーズに合った販売を提供していくことができます。
 
あとは、『カーサービス』
要は車の手配。
ムンバイでは電車での移動には限界があるから、みんな車が必要になってくるんですが
その車を用意したり、運転手を手配したり。交通ルールなんて有って無いような場所だから、
自分で運転するのも危ないんですよ。

 

今後の展開・目標

今後の展開や目標があれば教えて下さい。
 
できたら「衣・食・住」を提供していきたいと思っています。
「衣」は少し難しいから先の話だけど、まずは「食」と「住」に関して、より良いサービスを日本人に提供して快適に生活できるようにしたい。
 
「食」に関しては、まずはムンバイ在住の日本人向けで始めていくけど、もちろんインド人にも日本食の美味しさを知ってほしいし、ムンバイで上手くいけばインド全土にも広めていきたい。
ジャパニーズクオリティを世界に広めていきたいかな。
 
 
逆に、今度は日本にも支社を作って日本でインド料理を食べれるようにしたりとかして。
そしたら日本に帰る機会も期間も増えるだろうし。
 
世界各国にも拠点を作って、ムンバイだけでなく他のアジアだったり南米だったり、
各国で不動産・日本食の提供をしていけたらいいですよね。
 
日本人にしか思いつかないサービスだったり日本人にしか作れないことってたくさんあると思っていて、日本人にどんどんやっていってほしいって思っています。
日本人が喜ぶようなクオリティだったら、他国の人はだいたい満足するくらい求める質が高かったりする。
クレイジーって思われるくらいがちょうどいいって思っています。 
 

大事にしていること

今の仕事をしている中で大事にしていることはありますか?
 
人を喜ばせること、人の為になること」を第一に考えて仕事をしています。
もちろん食べていけるようにしなきゃいけないのでお金の事も考えるけど、お金は後からついてくるもの。
 
まずは人の為に動く。
そうやって動いていると周りも協力してくれたりしますよ(笑)
 

今の日本について

今の日本について思うことはありますか?
 
海外に住むようになって客観的に見れるようになったけど、「変わった国」だと思う(笑)
 
すごいなぁ!って思うときもあるし、ダメだなぁって思うときもあるし。
元気がないですよね。いい国なのに。
今も若者は外に出たがらなかったりするし。
 
そういう状況だからこそ、外から日本を支えたい。って思うんです。
外に出て、吸収して、帰って日本に貢献する。そうやって還元することが大切。
 
外国からは日本は素晴らしいって思われてるから、その技術やジャパニーズクオリティを世界にもっともっと展開してったらいいのにって思います。
 

今の若者に向けてメッセージ

僕らの世代のような若者にメッセージをお願いします。
 
今の若い人は元気ないってイメージ持たれてるから、何か変わったことや目立つことをやったほうがいいと思います。
そういう何かやる若い子たちは、おじさんたちにすぐ可愛がってもらえますよ(笑)
 
まず海外に出てみること。
特に日本より世界の方がチャンスあると思っています。
積極的に。分からなければ聞けばいいし。教えて下さい!って。
一生懸命にやってる人にはみんな何かしたがるから。甘え上手になってほしい。
 
昔の人よりスキルが高いはずなんだけど、高いからカッコつけちゃって、なんにもしない。
頭のいい人もいるのに。
もったいないですよね。
 
日本の為になにかやってるって言えますか?
私はやってるって言えます。
日本人が他の国で働いて利益だして、日本人をサポートしてますって言える毎日を送っている。
そうやって堂々と言えるような生き方をしてほしい。

最後に

最後に一言お願いします。
 
最後に。
「彼女募集中!!(笑)」
「対象は24,5歳〜32,3歳かな〜、2人くらい子供ほしいから産む体力があれば何歳でもいいですけどね〜(笑)」
 
とのことです!!!!!
坪和さんは、身長183センチ・剣道をやっているため筋肉質・声が良い・優しい・料理が上手・・・などなど。
僕も何から何までお世話になり、本当に親切にしてもらえました。
男から見ても、これほど好条件な男は他にいないんじゃないかと思うくらいナイスな男性だと思います。笑
今後は日本にも拠点を作っていくそうなので、日本に滞在しながら程よく会える。といったバランスのある関係を作っていくことも可能なんじゃないでしょうか!笑
ぜひ、一度お会いしてみることをお勧めします。興味ある方は連絡ください。笑 

 

【編集後記】
世界を周る上で「海外で活躍する日本人の話を聞く」なんてことは特に考えてませんでしたが、同じ日本人なのに「世界を舞台に活躍する人たち」の話が、少しでも自分の考えにプラスになればと思い、今回インタビューとして話を聞かせて頂きました。
 
またそういった日本人が世界中にいるよ。ということをこのブログを通して伝えたい、その話が誰かの何かにプラスになれば、と思う。
 
今後も世界を舞台に働く人たちの話をどんどん聞きたいと思ってきました。
 
日本の為になにかする。」心に響く言葉でした。
 
 
P2272502

坪和さんとインターン生で来ていたノブくんと。(笑)



人生に悩んでいる方

コーチングというものに出会い、コーチングを通して自分自身を大きく理解し、たくさんの経験や悩みや葛藤などを経て、ここにたどり着くまでの事を赤裸々に綴っています。

僕のこれまでの経験や考えてきたことを伝えられたら嬉しく思います。
少し長いですが、お楽しみいただけると嬉しいです。


6 件のコメント

  • 日本の会社からの派遣でムンバイに住んで働いているのだと思ってた。でも、インドに5年住んでるって本人も言ってたし、一体何きっかけなのか、なぜインドで働いているのか
    ずっと疑問でしたので、少しわかって良かったです

  • 同じ県出身者として頑張ってほしいです!
    私の部署にもインドの方がいます。坪和さんのYouTube参考に色々お話ししてますよ!

    • そうなんですね!同じ出身って親近感湧く要素ですよね。
      当時はここまでYoutubeデビューしていなかったんですが、僕も今ではちょくちょく見るファンです(笑)

  • コメントを残す