旅を再開した状況ではあるけれども、
旅の話の前に、一時帰国として日本に滞在して感じていたことを、言葉として残しとこうと思う。
旅の途中ではあったものの、日本に滞在したのは3ヶ月半という期間。
常時日本で過ごしているのならば3ヶ月半という期間は大したことはないかもしれないけど、
一時帰国として見ると結構な期間だったと思う。
で、それだけの期間を過ごしているとやはり色々とあった。
自分の何人もの友達と会ったし、新しい人の繋がりもあった。3ヶ月の間、名古屋に住んでいる留学仲間の家に転がり込んで住んでいたし、バイトとして働きもした。
その日本社会でどっぷりと過ごしてみて思うことがたくさんあった。
生きたいように生きればいい
日本にいる間、何人もの友達と再会して。
地元の同級生や、働いていた時の同期、旅先で会った旅仲間ではあるけれど今はすでに職に着いて一生懸命働いている友達。
その時に感じたことがいくつかあって。
一つは、「みんな先に進んでいるなぁ」ということ。
先に進んでいるというのが何なのかは人それぞれかもしれないけど、僕はそう感じた。
学校を卒業したぶり、会社を辞めたぶりに会う友達もいて、
彼ら彼女らは、結婚したり子供も授かったり、転職して新しい環境で働いていたり。
みんな真っ当に自分の道を進んでいるように見えた。
日本で働いて、結婚して子供も産んで、家を買う人もいて。
一般的な幸せを築いていたと思う。
そういうのを見ると、
「自分の生きている世界と全然違うよなぁ」って思う。
片や自分は無職で海外を放浪しながら好きなことをやって。
でも、その時感じたものは劣等感とはまた違ってたと思う。
正直羨ましいというのはあった。幸せそうにしている姿も見たし、日々一生懸命働いてて日本の社会からどんどん認められているようにも感じたから。
でも、それは人それぞれであって、幸せが何なのかも違う。
みんなが生きたいように生きてて、自分の道で幸せになろうとしているだけなんだと思う。
ちょっと環境が違うだけで、生きている世界が違うから友達になれないわけでもないし、みんなの今の仕事の話を聞いたり、結婚の話を聞いたりするのも楽しかった。
みんなもおれの海外話を興味深く聞いてくれたりもするし。
長期旅行者が日本の環境に戻ってきて、良くも悪くも現実に戻されるという話も聞くけれど、
個人的には、
「あ、生きたいように生きればいいよなぁ」ってみんなに会って思った。
日本の社会に復帰することは案外難しくない
3ヶ月間ではあるけれども、日本の社会で働きもした。
バイトという立場ではあったけど、そこで働く人たちと一緒になって共に汗水垂らしてきた。
前の仕事を辞めて1年半が過ぎていて、「日本戻った時普通に働くのは難しい気がする。」
と思っていたけど、案外日本社会でまた同じように働くことは難しくないのかもしれない。
バイトという立場で、かつ短期間だという自覚から精神的に余裕があったからかもしれないけど、そこまでストレスもなく案外楽しく働くことができた。
案外というよりむしろとても。
人に恵まれたことやそこにあった環境がたまたま良かっただけなのかもしれないけど、
辞める頃には「辞めるのが惜しい」とまで思っていたほどだった。
職場の人たちにも多少なりとも頼りにもされてたと思うし。
スーツ着て毎日満員電車。なんていう生活はちょっと勘弁だけど。
日本社会にある現実と摺り合わせができた
日本社会にある現実と、いい意味で今の自分の状況を擦り合わすことができた。
いくら日本社会から離脱して、自分は自分。という考え方があったとしても、
おれは日本人だし日本の社会を知っているし、日本人の親や友達を持っているので、簡単には無視できないと思う。
その現実がある一方で、ここ1年半、自由に好きなことをやってきた自分がいて、
今は好きに海外放浪してきたけど、いつかは(というか約半年後には)日本に帰ってくるし日本に住むつもりでいるし。
その照らし合わせをしてみて、改めて日本というものを肌で感じれたのは良かった。
そんなことを日本である程度の期間を滞在してみて感じたわけで、
こう思うのも、意外と自分が現実主義者だからなんだと思う。
昔から自分でも自覚がある。
世界一周を昔から夢見てきて、長期間海外を放浪するという自由な生き方としてきたし、今もしているけど、
夢は語りたいし、好きなように生きたいって常に思っているけど、
自分に合う生き方ってなんなんだろうってずーっと考えてるし、気にする必要はないのかもしれないけど、周りの目(特に日本の友人・知人)も気にするし、日本の社会の風潮がどういうものなのかという考えが頭の片隅にあったりする。
この一時帰国で感じたことを忘れないで、また旅を再開させてみて自分がどう思うか。
それもまた楽しみだったりする。
一時帰国として日本で3ヶ月半過ごしてみて思ったことを話そうと思う。
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