バングラデシュが生んだグラミン銀行




OLYMPUS DIGITAL CAMERAバングラデシュ一番の驚きがこれ。
 
バングラデシュの主都ダッカから200kmほど離れた場所にスリモンゴルという田舎町があるんですが(ダッカと違ってとても静か)
そこに1泊2日で行き、その時泊まった宿でこの車をみたんですね。
日本語で書いてあるのがちらっと見えたから、日本の中古車を輸入したのかな〜?なんて思ってよく見たら
「株式会社丸紅塗料大垣店」
 
会社名はさておき、この「大垣店」
僕の実家は岐阜県海津市という場所なんですが、そこから約30〜40km程度離れた場所。それが大垣。とてもなじみのある土地です。
 
実家からさほど離れていないなじみのある土地で使われていたであろう車を、
バングラデシュという何千キロと離れた観光客の少ない国で、しかもその中でも更に観光客が行かなさそうな田舎街で、まさか見ることになろうとは。
 
その時はとんでもない衝撃を受けていました。
 
というちょっと伝わりづらい地元ネタ(笑)
 
 
 
 
 
images そんな話はさておき、みなさんはグラミン銀行をご存知でしょうか。
 
グラミン銀行
バングラデシュ発祥の銀行で、バングラデシュ出身のムハマド・ユヌス氏が1983年に創設。
マイクロクレジットと呼ばれる貧困層を対象にした比較的低金利の無担保融資を、主に農村部で行い生活の質の向上させることに成功。
この業績を讃え、2006年、ムハマド・ユヌス氏と共にグラミン銀行はノーベル平和賞を受賞しました。
 
このグラミン銀行の貧困層をターゲットとしたシステムは、今や世界中の事業モデルの源となっていて、それを生み出したのがバングラデシュということになるんです。
すごいじゃないかバングラデシュ!
 
そんな国に来ているのだから、これはぜひとも話を直接聞きたい!
ということで、ダッカにあるグラミン銀行にアポ無し突撃訪問してきました。
 
一応ネット見たら、予約制ではあるが見学可と書いてあったので、予約すらないがまあダメ元でもとりあえず行ってみるか。
 
 
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銀行といってもオフィスビルのようでした。
受付でグラミン銀行について話を聞きたいと話した所、8階が国際関連の対応になっているからそこへ行けと。
 
お、なんか意外と行けそうだなと思うも、特に質問内容も考えてきてないしそもそも英語での会話が成り立つのか?なんて不安になる。。。
 
 
しかし、突然の訪問にも関わらずとても丁寧な対応をしてもらえました。が、
ここには資料がない、前もってメールで連絡くれれば資料も用意したのにとのこと。
 
そりゃそーだわなー。
今思うと、とても失礼なことだったなーって反省。
 
ただ、グラミン銀行関連のビデオがあるとのことで、それぐらいなら見せれるとのことで、3本立てで見させてもらえました。
 
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最初の1本はまさかの日本語音声だったので、全部理解できたが、あとの2本は英語だったのであんまり理解できんかった。。。
途中思考停止して眠くもなるし。
 
 
映像を見せてもらった後は、日本のことや旅のことについてなど雑談。紅茶まで頂きました。
対応してくれた方の1人は、仕事で日本の大阪に1週間行ったことがあるという。
一日で5000円を使ったと。
バングラデシュの物価からしたら、1〜2週間は過ごせる金額だろう。
×1週間。
おそらく彼らからしたらとんでもない額。
彼は、日本はリッチな国だと言う。
世界一周の資金も聞かれたので、包み隠さず話したが(なんかちょっと少なめに言ってしまった)
バングラデシュなら、企業に勤めるような人の10年分の年収くらいの金額だと思う。言い過ぎかな?
発展途上国の人とお金の話をすると、なんか複雑な気持ちになります。。。
 
 
最後に、カメラを持っていたので一緒に撮ろうということでOLYMPUS DIGITAL CAMERA 突然の訪問にも関わらず、紳士な対応をしてもらえました。
感謝です。
 
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従来、貧困者に融資することはタブー。なぜなら貧困者に貸しても返済率が低いから。しかしながら、グラミン銀行が導入した「マイクロクレジット」は、貧困層を対象にした無担保融資を前提としている。
むしろ逆に貧しい人だけに貸すという、既存の銀行とは全く逆の条件を持っています。
 
なぜ貧困者はずっと貧困のままなのかということを考えた時に、
貧困者が、ちょっとした屋台にしろ農業にしろ、新しく事業を始めようとしてもその資金源がなければ始められない。
貧困者は担保も信用もないため銀行からお金を借りることもできない、土地を借りることもできない。
お金をもつ者ほど大きな担保で多額のお金を借り、それを元にますます利益を勝ち取るが、
融資を受けられない貧しい者は、働きたい・・という気持ちがあっても何もできず、永遠に貧しいままという悪循環が発生し、結果貧困から抜け出せない。
生きるためのお金を得るために、物乞いという最底の手段を選ぶことも。
 
ユヌス氏は農村に聞き取り調査をし、貧困層の実態を把握し、貧困層に対してお金を貸すことにしました。
そこには返済計画まで考えられたしっかりとした仕組みがありました。
 
5人1組でグループを作り、連帯責任を負うことを条件にお金を貸す。
グループ内の1人でも返済に困ったら他の4人がそれをサポートする。
お金を借りる人たちは、小規模な事業を始める前にその収益を踏まえた返済計画をグループ内で話し合い各自で作ります。
銀行側は定期的に借り手グループの住む地域を訪ねて集会を開き、事務手続きをし、返済計画の説明もするという仕組み。
 
借り手が銀行に行くのではなく、銀行が借り手の所に行き説明をし貸すというシステム。
僕自身でさえ銀行にお金を借りに行くなんてとても勇気のいることだし、実際借りに行ったこともない。
貧困層の人たちが借りに行くというのはなおさら抵抗があると思う。
銀行側が自ら出向くというシステムも、グラミン銀行が成功した重要な要素だと言われているようです。
 
またこのシステムの目のつけどころは、融資対象を女性に限定したところ。
社会的立場の弱い女性の自立を促し、女性は子供の教育を考え、長期的な将来の見通しを持つことができるようで、貧困層の生活向上に確実に寄与しているという。
無担保であり、貧困層相手でも貸し倒れ率2%と極めて低いところも注視されており、現在では、途上国だけでなく先進国がマイクロクレジットを取り入れるなど、世界的に影響を与えているシステムのようです。
 
ユヌス氏が目指すのは貧困の撲滅。
新しい発想で貧しい人たちに融資をし、一方的な援助ではなく、自立を促す事業を展開していることから「貧困なき世界を目指す銀行家」との名も。
 
ビジネスとしてではなく貧困の解消を目指して、論理的な手法で社会を大きく変えていった素晴らしい人だということを知りました。
 
 
最貧国と呼ばれながらも、こういった事業がバングラデシュから世界へ展開されている。
ますます興味深い国ですバングラデシュ。
 
自分には何ができるかなぁと考えさせられます。
 
 
次回は、Couchsurfing/カウチサーフィン初トライした話。
 
 
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