キューバに到着した時からの話に戻ります。
無事空港に着き(着陸時、乗客の数人が拍手してた笑)両替を済ませ、まずは市街地まで行こうとしていました。
ただ、空港から市街地まで交通手段はタクシーのみ。約2500円程かかるとのこと。
もちろんそれは避けたいので情報収集してみると、どうやら空港横にあるバス停から市街地までローカルバス約5円程度で行けるらしい。(→空港から旧市街地への行き方)
使わない手はない。
ただ問題は空港(ターミナル3)からバス停まで40分くらい歩かないと行けないこと。
40分程度なら今まで普通に歩いてきた距離。
すでに暗くなり始めた時間帯でしたが、迷うこと無く徒歩+バスを選びました。
20分くらい歩き始めて、外灯の少ない道で辺りはかなり暗い。まだ距離はある。
大人しくタクシー使うべきだったかなー、、、
なんて若干後悔気味の所、
僕の歩いていた少し前にハザードランプを付け道脇に車が停まるではないか。
(おおっ、これは日本でよく見た光景!)
そんな期待を胸に窓を覗き込むと、男性おじさんの姿が。
「ヘイ、なにしてるんだ、どこに向かっている?!」と話しかけられる。
※実際はスペイン語だったので何言っているのかは分かっていない(笑)
なんとなくそういう意味だろうと思い、
市街地に行きたい、近くにバス停があるからバスを使うつもり。ということを伝える。
なんかいろいろと返事されたけど、スペイン語は分からないので困っていると、とりあえず乗れ!というジェスチャー。
こっちのほんの少しのスペイン語と、あっちもほんの少し英単語を知っているっぽく、お互いの拙い言語でなんとかやりとり。
どうやら市街地までは行かないから、道中のバス停まで乗せて行ってくれるらしい。
最悪タクシー使えばいいやーって考えていたけど、この時間帯にこの道は通らないらしい。
マジか。
なにはともあれ助かった。
バス停で降ろしてもらい、無事バスに乗って市街地まで辿りつけました。いぇい。
前回記事でキューバについて紹介しましたが、まだ大事なことを紹介できていませんでした。
数年前、某テレビ番組「世界の果てまでイッテ○」で女優イ○ト氏がキューバを訪れた際に言っていた言葉が、僕の脳裏に焼き付いていて、キューバに行った時は確かめてやろうと考えていました。
『キューバはヒッチハイク大国』
キューバ到着早々に逆ヒッチハイクを経験できたので、「これは期待できるぞ。」と思い、
首都ハバナから車で4時間程離れたトリニダードに行こうと考えていたので、
ヒッチハイク大国がどれほどのものか。やってみました。
ハバナからトリニダードまでヒッチハイクしてみた
前日、首都ハバナ内を観光した際に感じたことは、市内はタクシーの勧誘だらけでヒッチハイクにならなさそう。
バスである程度離れた場所まで行き、一本道になる所まで出ようと。
当日の朝はやる気が出ず、ダラダラと準備し、出発予定地に着いた時にはすでに昼12時。
日本だったら4時間くらいの距離、この時間からでも普通に余裕。
だけどここは海外。
どんなもんか分からないのに、なぜか余裕。。。
目を付けていた場所にたどり着き、いよいよ初海外ヒッチハイクと思っていたら、、、
※写真だとそんなに多く見えないけど、一定間隔離れた位置でたくさんの人がいました。
さすがヒッチハイク大国。
と一瞬、感情の高ぶりを感じたけど、よくよく考えてみたら
人がたくさんいる=誰も乗せてくれないから人が溜まるのでは??
少し周りの様子を伺ってみると、全然車停まらない。。。
誰も乗せてもらってない。。。
うーん、これはもしかしてダメかも。
とか思ったけど、まあまだ5分くらいの話やし、とりあえずやってみよう。
日本だとボードでやってたけど、ここはとりあえず親指で。
するとものの2,3分で車が停まった。
なんだ余裕じゃん。とか思ったけど、、もしかして??
運転手に向かって、
「ノーディネロ(No Money)」(お金ないよ?)
って言ったら、
「ノーディネロ!!??」
話にならねぇ。みたいなジェスチャーされて瞬く間に走り去って行きました。
(・・なるほどなるほど、これがキューバのヒッチハイクか。)
キューバは社会主義国家ゆえ、物資が不足していたり交通機関が整っていなかったりしているので、助け合いの精神がある。
市内を走るタクシーも日本みたいに貸し切りではなく、相乗りして使う。
こうやってヒッチハイクする人もそれを狙って、乗せてもらいながら移動するそう。
ただしもちろんそこには距離に見合うだけのお金が必要。
よくよくヒッチハイクしている人を見ると、
手にお金を持って、通る車の運転手に分かるようにひらひらさせたりしてました。
でもそれってただのタクシーだよな〜、とか無駄に反骨精神。
親指一本でヒッチハイクを続けてみた。
・・・
1時間経過。
誰も停まらない。。。
むしろお金もって待ってた現地人の人は、ちょくちょく乗せてもらっている。。
お金か?結局は金か??
2時近くになってたし、昼飯も持ってきていなかったので、
たまたま近くにあったレストランで、昼飯を食べて再開。
しようとしたけど、どうやらレストランの横がバス停になっているらしい。(表示は一切ない)
バス停で待っている人に話しかけられ、この辺まで行きたい(トリニダードまで5箇所くらいに分けて目安地をメモっていた)と言うと、
次のバスでそこまで行けるとのこと。
もしかしたら場所が悪いだけかも。とか言い訳をつけてバスに乗車。
っていうか、ローカルバス乗り継いでいけばトリニダードまで着くんじゃね??
という、もはやヒッチハイクでもなんでもない選択肢が頭のなかに・・・
とりあえず少しでも進もうと思い、40分ほど乗って少しだけ進みました。
そこにも現地人が何人かいて、1,2人は同様にお金を持って道端でヒッチハイクしていたり、他の人はバスを待っているのか普通にボケーっと座っていたり、
バスが来るならヒッチハイクなんてする必要はないはずだし、アウトブス??(バスのこと)って聞いても、NO〜みたいなこと言われるし、じゃああなた達は座って何を待っているの??って疑問だし、
なんかよくわからなかったけど(笑) とりあえずヒッチハイク再開。
状況はさっきと変わらず、
現地人がまた何人かいて、少し離れた所で同じようにヒッチハイクしていると、1時間ほどで現地の人は車を捕まえ乗せてもらっている。
片や僕の前には車は停まらない。
最悪お金払ってもいいんだけど。。とか思い始めてたけど、そもそも車が停まってくれないから交渉すらできない。
これが海外のヒッチハイクか。ここではおれが外国人。
見た目で判断されちゃうのかなー。
休んだりヒッチハイクしたりして、粘ってみたけどもう日が落ち始めてきた。
悲しいけど、諦めて帰ろう。。。。
と思い、反対側の道に渡って、、、
気づいた。。。
「方向が変わっただけで状況は変わっていない!」
バスでそこそこ進んできてしまってきているので、ハバナからはかなりの距離。
この時間からバスが来るのかも分からないし、タクシーも停まらない。
結構まずいんじゃね??
いや、別に野宿してもいいんだけど、お腹減ったんだよね。
道がひたすら続くだけでレストランなんか一切ない。
ぶ、無事帰れるんだろうか。。。
とりあえずやるしかないヒッチハイク。
停まらない車。
焦り気味でしたが、ちょっとするとツアーバスらしきバスがちょっと前で停まり、観光客らしき人が何人か降りてくる。
こんな場所で降りてくるのも謎だったが、これを逃すとやばいかもと思い、
ダメ元でバス運転手に声をかけてみました。
「セントロ(市街)行きたいんですけど、、、」
・・・
降り際にチーノか(中国人)??って聞かれたから、ハポネス(日本人)って応えると、なぜか熱烈な握手を求められ笑顔で挨拶されました。
キューバでヒッチハイクをやってみた感想
ヒッチハイク大国という噂を聞いて、海外で始めてヒッチハイクをやってみましたが、
確かにキューバでヒッチハイクをする人をたくさん見ることができましたが、どうやら日本のとは違い、キューバでは有料のヒッチハイクのようでした。
他のアジアでも、ヒッチハイクしたことあるよと話しても、ヒッチハイクなにそれ?という反応をされた時もあったので、国によってヒッチハイクの概念や存在が違うんだなーと分かりました。
そんなわけで、丸一日をヒッチハイク(失敗)に費やしトリニダード行きを諦めたのでした(泣)w
エピローグ
失敗に終わったヒッチハイクだったけど、5泊6日のキューバ(ハバナのみ)を満喫し個人的には満足。
キューバを去るべくして、行きと同じで空港脇までバスを使い節約。ターミナル3まで歩いていました。
バス停に近いターミナル2からターミナル3までシャトルバスを期待しましたが無いとのこと。
時間もあるし最後にやってみよーかなー、と歩きながら親指を立て最後の悪あがきでやってみました。ヒッチハイク。
もちろん無料。
最後の最後まで楽しめたキューバでした。
あ〜、キューバ大好きっす。
(ヒッチハイクはお勧めしませんw)
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