2016年5月5日〜10日 キューバ
 
 
 
メキシコシティから飛行機でキューバに来ました。
 
 
今、巷で話題のキューバ。
2015年7月に、キューバとアメリカとの国交が54年ぶりに回復し、アメリカとの関係が改善されてきています。
 
アメリカとの関係改善が進むと、半世紀に渡って入ってこなかったアメリカ文化がキューバに入ってきて、急速に近代化が進む。つまり、社会主義国家特有のキューバの雰囲気が変わってしまうかも!!!
 
ということで、どうやらここ1年で人気急上昇中のキューバ。いわばキューバ旅行ブームらしく、
僕も今のうちにキューバの姿を見ておきたいと思い、今回の旅ではもちろん立ち寄ってきました。
 
 
 
社会主義、チェ・ゲバラ、ヒッチハイク、民宿、クラシックカー、野球、バレー、etc…
 
いろいろとキューバのことは知らなかったんだけど、とても興味深い国だったので、その辺も紹介がてら記事にしていきます。
とりあえずキューバの変わった文化?について紹介してみます。
 
 

1.通貨が2種類ある

まず他の国と違う所は、キューバの通貨は2種類あるというところ。
観光外国人用の兌換ペソCUC(クック)と、現地人用のCUP(ペソクバーノ※通称モネダ)の2種類。
兌換ペソ1CUC=1ドル。今だと日本円で約108円程度かな? ※2016年5月現在
1CUC=24CUPで、1CUP=約4.6円。
 
ドルからの両替だと10%も手数料をとられるので、僕は日本円から両替しました。
カードも使えるけど、まだまだアメリカ系のカードは使えず、僕はアメックスしか使えない状態だったのでキューバは両替で生活。
そもそもATMも少ないし、カードがATMに吸い込まれて戻ってこないことも多いみたいなので、基本両替になるみたいです。
 
ちなみに3CUP札は、キューバの革命家で有名なチェ・ゲバラの顔写真になっているので人気らしいです。
空港の両替所だと観光客用のCUCクックしか貰えないみたいだけど、空港のレストランの店員にCUPペソが欲しいって言ったら両替してくれました。
 
なんなくゲット!
 
なんのために2種類にしているかというと、外国人とキューバ国民の間で使える場所や買うものを区別し、外貨通貨獲得や外国人からお金を落としてもらうためです。
 
カサと呼ばれる民宿・ホテルや観光客用がメインのレストランなどでは、CUCクック。
一方、現地の人々が使う飲み屋や食堂では、ペソクバーノCUPでの支払いといった分け方をされ、
ただ、外国人もCUPペソは使えるし、キューバ人もCUCクックは使えるので、
こっちがCUPを使いこなせば格安でキューバを過ごすことができると思います。
 
現地人が使うローカルバスを使えば5円程度で乗れるし、簡単なファーストフードなら50円くらいとか。
タクシーは基本的に外国人価格でしか乗れないので500円とか1000円とか要求されます。
ハバナ内をローカルバスを駆使して周れば出費はかなり少なくなります。
 
 

2.クラシックカーがかっこいい

1959年のキューバ革命以降、アメリカとの国交を断絶しているため、
未だにキューバでは、1950年代にアメリカから輸入されたレトロなクラシックカーが走っています。
ツヤのある車は観光客用に綺麗に整備されたやつみたいですが、ボロボロの車も走っていたり古い車特有の排気ガスが大量に排出されてたりもしました。
 
2016年5月現在で、最近輸入されたんだろうなーって車も少し見かけることができたので、やっぱり少しずつ車の種類も変わっていくのかなぁと感じました。
ただ、レトロな車が並んで駐車されている様は絵になります。
変わらないでいてほしいですね。
 
 

3.観光客はカサと呼ばれる民宿に泊まる

どこの国でも、Booking.comやHostelWorldなどの宿泊予約サイトで探せばいくらでもホテルやゲストハウスが出てきますが、キューバは1件も登録されていません。
 
じゃあどこに泊まるのかというと、「カサ・パルティクラル」と呼ばれる現地キューバ人の住む家に泊まることになります。
いわばホームステイですね。
この錨のマークがある家は泊まることができるというサインで、個人宅を政府が許可した所のみ観光客用に貸し出すというシステムになっていて、
〜さん家に泊まる、という感じ。現地の人の生活を垣間見ることができます。
 
もちろんホテルなどもキューバに存在しますが、どこも値が張るし、なによりキューバ人の方と触れ合うとてもナイスなシステムだと感じているのでカサに泊まることをお勧めします。
 
個人宅なので家によって雰囲気も変わるだろうし、いろいろとカサを巡ってみるのもありかもしれません。
僕は4泊同じ宿にしてまったので、他の家も泊まってみてもよかったなーと若干後悔。。
 
お世話になったアニータさんとホルへさん夫婦宅。
 
ゲストハウスも存在するようで、探したら予約サイトがあったので1泊だけ活用してみました。
だけどやっぱりカサのほうが楽しかったかなー。
 
 

4.ネット環境が悪い

どこの国でも通信が早い遅いはあるにしても、ホテルやレストランに行けばWiFiがあるのでインターネットで不自由することはあまりありませんが、キューバに至ってはネット環境が恐ろしく未発達でした。
 
アメリカ国交回復から少しずつ改善されてはいるようで高級ホテルなら使えたりしますが、基本的にネットを使おうとしたいならば、市内wifiに1時間接続できるプリペイドカードを購入する必要があります。
 
昔は1時間で7CUCもしたらしいですが、2016年5月現在で2CUC程度で買えるみたいでした。
 
だけど、5日間プリペイドカードを買うこともなくネット無しの状況で過ごしましたが、
ネットなんか無くても十分楽しめることが判明。
むしろ外部からの情報が無くなることでその国を最大限楽しむことができて良かったかもしれません。
数日間のネット断食は結構お勧めかも。
 
ただ、今まで全く必要性を感じなかった情報ノートがキューバではかなり貴重な存在でした。
 
 

5.社会主義国家キューバ

世界中に200近くある国のほとんどが「資本主義」である中、キューバは「社会主義」
(キューバを除く社会主義国家は、中国・北朝鮮・ベトナム・ラオス。ただ、定義が曖昧らしいので大きく言うともっとある。)
 
キューバという国に対して一番興味を抱いていたのがこれでした。
社会主義は国が全てをコントロールするので、職業は政府が決め給料も一定して全国民が同じ。
そのかわり医療や学校は全て無料。全てにおいて平等。
 
ただ、ここ数年で個人による商売の解禁がなされたため、社会主義体制では起こるはずのない貧富の差が起きていたりする。
その辺はまた別記事で突っ込んでみようかと。
 
 
 
 
 

いろいろとキューバ独自の文化が存在していて、興味深い国だとつくづく思います。
アメリカとの国交回復が今後のキューバを変えていくのか。
20年後、30年後にキューバがどういう状況になっているのか、また来て確かめたいと思っています。
 
 
今回の記事でキューバについて紹介しましたが、僕がキューバを訪れた最大の理由は実は別にあって、
その辺の体験談を次回書いていきまーす。
 
 

 

伊藤 祐矢

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伊藤 祐矢

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