人はなぜ「自己承認欲」があるのか。自己承認欲から紐解く「信頼」の話

こんにちは。ブログのプラグインをいじっていたらPVが7割弱も減少したゆうやです。。。

 

最近職場で、

ゆうやくんの、人生の目標って何かあるの?将来どうしたいのか、とか」

と唐突に聞かれて、ふむ。と思う事がありました。

 

最終的な、人生の目標って聞かれて、パッと答えたのは、

人の人生に影響を与えられる人生になったらいいですよね〜

 

僕が何かした、何かを発信した、成し遂げた事で、誰かの人生が変わったり、変化したりほんのちょっとでいいから色が変わる。そんな事が起きたら嬉しいじゃないですか。

あなたのおかげで〜〜できました、こんな変化が起きました!とか言われたら「ああ、生きてて良かったな」って心から思う気がします。

 

じゃあなんでそう思うの? 私は自分が楽しく生きられたらまあいいかなって思うけど。」

「それは、、自己承認欲が強いからですよね。

 

ここ最近は自分自身を深堀りする事が多く、考えれば考えるほど迷路に陥りますが(笑)やっぱり自分は自己承認欲が強いなぁと感じています。

自己承認欲。自分の事を分かってもらいたい、人に認められたい、評価されたい。それによって自分自身を肯定できる、その欲。

最近読んだ本でめっちゃ腑に落ちる内容があったので、合わせて紹介したいと思います。

なぜ人には自己承認欲というものが存在するのか。

 

自己承認欲はなんと7万年前から存在した

我々人類が、世界で初めて「自在に意思疎通をはかることができる”言語”」というツールを手に入れた頃、すなわちまだ我々人類が狩猟採集民族だった時代の話にまで遡る。

その頃の私たちの中には、現在よりも「所属する集団の中で、特別な存在でなければ生きていきづらい」という構造が色濃く存在していた。

たとえば、狩りをする能力が低ければ食い扶持は減っていく。しかし逆に狩りが下手だとしても、たとえば獲物を見つける嗅覚がするどかったり、狩ってきた獲物を調理する能力に長けていたり、保存の知識を持っていたり。そういった形で何かしらの能力を発揮してその集団の役に立っていれば、食い扶持は維持された。

つまり当時の世の中の構造というものは、「お前はこの集団にいていい」とその社会の中で認められなければ生きづらい、極めてシビアな世界だったのである。

そういった環境だったので、我々人類にとって仲間内でズルをする人間は、自分の食い扶持を減らす絶対悪だった。我々の「言語」というものは当初、そういった仲間内のズルを許さないようにするために発展したものだったのである。

すなわち、我々がまだ狩猟最終民族だった当時、所属する集団(社会)の中において、特別な存在であるか否かは、各人の生存の問題に直接結びついていた。

わかりやすく言えば、「他人に必要とされる人間であればあるほど生き延びられて、他人に必要とされる能力を有していない人は、生き延びるのが難しい構造にあった」。

現代病の一種として「過剰な承認欲求」の問題がよく挙げられる。いまだに我々人類が、他者に認められたいという承認欲求や「居場所」を、強烈に、焦がれるほどに欲する理由はここにこそあったのだ。

これは、7万年もの間、我々人類が「所属する集団の中で、自分がそのコミュニティの中で生きていっていい存在であることを”認められないと”、実際に生き残ることができなかった」ことに由来している現象なのである。現代に生きる我々サピエンス、すなわち現存する人類は、太古の人類の経験を7万年の時空を超えて引きずっているのである。

ただし、現在の社会では福祉が発達したし、テクノロジーや職種も発達したので、特別な存在でない人=すぐに生存の危機に直面する、などという状況にはない。

しかし、取り巻く環境は実際には変わっているといえど、人はまだ、太古の昔に脳に刷り込まれた「特別な存在でなければ生きられない」という考えに囚われてしまっているように思う。だから我々人類は、「他者の承認」と「自分の居場所」を見つけることにいまだに汲々としてしまうのである。

これは逆にいえば、自分が特別な存在であることを渇望してしまうプログラムが、知らず知らずのうちに人の中に埋め込まれているということではないだろうか。

よく「居場所がない」などという話をする人がいるが、実体のない概念的な「居場所」というものを、現代人がいまなお強烈に欲してしまう論理は、そういうことである。

つまり人は、自分が特別な存在だということが確認できると”安心できる”。「ああこれで今日も生き延びられる・・」と。

引用:起業3年目までの教科書 はじめてのキャッシュエンジン経営

この一節がすごいスッと入ってきました。「ああ、人が持つ自己承認欲ってもうDNAレベルで存在しているんや。」

工業校出身というのもあり、論理的に考えてしまう時も多いんですが、こうやって太古からの仕組みや構造から話されると、妙に納得してしまう。

自己承認欲は誰にでもあるし、それは当たり前のこと。この話に沿って話すと考え方によっては、自己承認欲が高い=生きるのに必死。ってことなのかなーっと。

 

自己承認欲と信頼

この話には続きがあるんですが、自己承認欲から紐解く「仕事と信頼」の話。

「相手に自分の事を認められた」「自分は相手にとって特別な存在であること」を確かに確認できる例として、「自分の話を、相手に興味関心を持って楽しく聞いてもらえた」という経験が挙げられます。

さっきの太古の時代の話に紐づけて言えば、自分の話を興味関心を持って聞いてくれているあなたを見て相手は、「ああ、この人は私に、生きていていいという承認を与えてくれる人、私に居場所を与えてくれる人だ」と、強い安心感を覚えてもらうことができるわけです。

逆にいえば、自分の話に興味をもってもらえない時、人は知らず知らずのうちに、「私はこの人に認めてもらうことができていないのだ・・・」と感じ、ひいては、生存の危機という名の恐怖すら感じてします生き物ということ。

だからこそ、「相手の話に興味を持って話を聞く姿勢をみせる」ことが必要であり、相手に自分がちゃんと興味関心がありますよと示す事は、人間関係構築のあらゆる場面において大切になってくるという事です。

つまり、

相手の話を聞く

➡︎相手に安心感を与える(自己承認欲があるから感じる)

➡︎相手に信頼感を持ってもらう一歩になる

という事ですね。

「人に好いてもらうにはまず相手の話をよく聞きなさい」と、コミュニケーションの話ではよく言われている事で、なぜ人は、自分の話に興味を持って耳を傾けてくれる人を、そうまで心地よく感じるのか。という答えは自己承認欲から来るわけです。

プライベートな人の関わりだけでなく、仕事をもらったり仕事上での信頼関係を得る事にも繋がってきますよね。話した事もない人や、自分の事を知らない人に仕事を頼みたい、一緒に仕事したいと思いません。

仕事をする上で「信頼」というのはとても大事になってきますが、そこに「自己承認欲」というのが深く関わってくるということだったんですね。

 

起業3年目までの教科書

人に勧められて読んだ本なんですが、今回の内容はこの本から持ってきています。

起業と書いてありますが、仕事をする上で大事な事も含めて書いてあるので、起業を志す人だけじゃなくてもオススメです。ぜひ読むといいです。勉強になります。

マネジメントの話とか、仕事を一緒にする仲間集めの話とかもあって、とても勉強になります。

紹介した一節は特に面白い内容でした。

 

最近は本をよく読んでいたので、アウトプットという点でも、また紹介していきたいと思いますー。

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伊藤 祐矢

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