「旅の報酬」〜旅が人生の質を高める33の確かな理由〜 著:成瀬勇輝
最近読んだ本です。
旅中も読みたいと思ってて、帰ったらすぐ読めるようにと海外からアマゾンで注文して実家に届くようにしてました。
これまで長い期間旅をしてきたからこそ共感できる部分が多く、
更にまだ旅の途中だからこそ僕自身の感覚の整理にも繋がる、とても刺激のある本でした。
僕と同じような境遇の人、旅を終えた人や今旅している人にもぜひ読んで欲しいと思って、紹介も兼ねて記事にしようと思いました。
これから旅に出ようと思っている人にももちろんオススメです。
周りに「なんで旅に出るの?」と聞かれることも多いかもしれません。旅の魅力ってなんだろう?と一度でも考えたことがある人にとってはヒントになる文がたくさんあるんじゃないでしょうか。
僕自身、ストンっと自分の感覚・胸に落ちるような文章がたくさんありました。
印象に残った一文をいくつかピックアップして以下に記載します。
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様々な文化や背景を持つ人たちにたくさん触れることで、自分にとって何が大切なのか気づけるようになる。
違和感を”差”として捉えるのか、または”違い”として捉えるのか
一つの場所にいると、そこでの習慣に慣れきってしまった自分には気づきにくいことがある。旅をして、移動することで、そこで出会った相手に自分が慣れてしまった環境への”違和感”を気づかせてもらえるのだ。
ビジネスのスキルを上げてくれるのは高級腕時計ではなく、人間の幅を広げてくれるのは高級車ではない。人との出会いや旅を通して得た知見、つまり自分が経験したことでしか自分は成長できない。そういった、”原体験”を旅は提供してくれる。
重要なのは、どうアウトプットできるかということ。毎日収集し続けた様々な情報を整理して、自分と対話をすることで本当に欲しいものに気づけるはず。感じたことや思ったことを言語化、ビジュアル化していくことでより一層自分への理解を深めることも助けてくれる。
セレンディピティ(素敵な偶然)こそ、旅のおもしろさである。
あらゆる旅は、その速さに比例してつまらなくなる。
環境に期待するのではなく、自分をどのようにその環境に適応させられるか、変えられるかを考えること。
睡眠不足の中、短い飛行時間でも休めるときにスッと眠りに落ちることができる鈍感力だって必要だ。
旅で得られるものは”答え”ではなく、良質な”問い”なんだと思う。
そこに住んでいる友人の姿が目に浮かべば他人ゴトではなくなるし、傍観者ではなくなる。ニュースの先にある相手の顔が思い浮かぶようになれば、その情報は自分ゴト化されるのだ。
スマートフォンをただ眺める傍観者から、世界を自分ゴト化できる人間へ。
日本は本当に素晴らしい国である。見方を変えれば「旅に出ることで、日本への不満が減る」
訪れた国のイメージは、どうやってつくられるのだろうか?それは、まぎれもなく現地で出会う人たちからだ。そこで、日本人であるあなたは、そのまま”日本代表”となる。
圧倒的な量のトラブル体験から「根拠のない自信」を得られる。
”自分らしい旅”をつくっていくことが大切だ。一人、思いっきり世界とぶつかる。自分の問いにトコトン向き合ってみる。そのたびに方向を修正しながら世界を生き抜く方が、よっぽど楽しい。
その地に行ってはリアルな情報を集め、自分が見た情報をもとに旅を構築することが大切だ。
”何でも知れる”はずのインターネットに、僕たちが広い視座を奪われてしまっている
”プロセス(移動)”にこそ旅の本質的な価値があるのだと思う。
旅から学ぶ。それこそが、旅の報酬だと思う。
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「自分が体験したことはこういうことだったんだなぁ」とたくさんの気づきがありました。
旅を終えた人ならきっと同じように思うはずです。
この本では、旅をとおして行われるこころの変化、それをインサイドジャーニーという言葉で表現していますが、
つまり自分自信の内面を旅する。
僕の旅でもインサイドジャーニーにつながる体験がたくさんあり、旅を通して人生の質を上げるためには絶対に必要になってくるものだと思う。
本書の通り、インサイドジャーニーをどう切り拓いていくか。それによって旅の質も色も変わってくる。それは人それぞれだと思います。
僕自身、次の旅をより有意義な時間になるよう深めていきたいと思っているので、このタイミングで読めたのは良かった。
自分の旅で感じた感覚の言語化にもなりました。一文一文が洗練されているようで、スッと入ってきます。
より旅を深めていきたい、自分のあの感覚を言語化したい、そんな人に手にとってほしい本です。
僕もまた再出発する前にもう一度読もうと思います
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